学士会夕食会という爺さん連中が集まるたいそうなところで東邦大学理学部教授の長谷川博氏が提言(学士会会報 No.852 夕食会講演録「アホウドリの復活の夢を追って」)。
長谷川教授は絶滅したと思われていた日本のアホウドリを復活させるべくたいへんなご尽力をされている方。ついに鳥島(八丈島の南の方)のアホウドリは1000羽を超えたという。
でも、アホウドリという名前は差別的でありよくないとおっしゃる。もっともなご意見。曰く:
差別用語は人間に対してばかりがよくないのじゃないよね。植物の名前にやたら出てくる「イヌ」というのも、気に入らない。そういえば「ヘクソカズラ」とか「イヌノフグリ」とかもあるな。
でも、アホウドリという名前は差別的でありよくないとおっしゃる。もっともなご意見。曰く:
アホウドリは英語ではアルバトロス albatross といいます。これは案外良い意味だと思うのですが、別名のグーニー gooney というのは「おばかさん」という意味のようです。オランダ語から派生したモリモーク mollymauk もあまりよくない意味らしいです。のろまとかちょっと不細工とか、そういうニュアンスかも知れません。
日本でも、かつてもう少しいい名前がありました。長門地方、現在の山口県では、沖の太夫と呼びました。日本海の漁師は使っていた言葉で、沖の方に住んでいるきれいな鳥とか、立派な鳥という意味だと思います。ぼくは、アホウドリという名をオキノタユウに変えたらどうかと提案しています。
差別用語は人間に対してばかりがよくないのじゃないよね。植物の名前にやたら出てくる「イヌ」というのも、気に入らない。そういえば「ヘクソカズラ」とか「イヌノフグリ」とかもあるな。
Posted: Wed - June 1, 2005 at 06:27 PM Letter from Yochomachi 野鳥観察 Previous Next Comments (1)
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